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LEDビジョン
選定ポイント

LEDビジョンの仕組み・構成

一般的にLED搭載の表示器や、大型LEDディスプレイを「LEDビジョン」と呼びます 。LEDビジョンは、赤、緑、青の3色LED素子を、ひとかたまりにしたピクセルの集合体です。 (1ピクセル=3色LED素子ひとかたまりの最小単位)3色LED素子を均等間隔に並べLEDユニットを作り 、タイル状にLEDユニットを複数枚連結させLEDビジョンを構成しています。 LEDユニットの組み合わせ方次第で、サイズ、デザインの表現領域は広がります。 LEDビジョンは、多数のLED素子が集まって画面を形成し、映像や情報を表示する仕組みとなっています。 その情報の効果的な伝達や魅力的な映像表現において重要な役割を果たし、先進的な仕組みにより鮮明で視覚的なインパクトを与えることができます。

LED(発光ダイオード)素子の特徴
  • 1.LEDは一般的に長寿命であり、数万時間からの連続使用が可能と言われています。
  • 2.発光までの応答時間が非常に短い仕組みで、点灯および消灯が素早くできるため、高速なスイッチング操作に適しています。
  • 3.一般的に低消費電力であり、エネルギー効率性と環境への負荷低減(SDGs)に貢献している仕組みです。
  • 4.主な用途は照明、自動車のライト、信号機、屋外ディスプレイ、通信機器の表示パネルなど広範囲で活用されています。
LED素子(発光ダイオード)1ピクセル
LEDユニット
LEDユニット組み合わせ
LEDビジョン

LEDビジョンはLED素子が集まって
画面を構成し、コンテンツを表示する仕組みです

LEDビジョンと液晶ディスプレイとの違い

LEDビジョンと一般的な液晶ディスプレイ(LCD)どちらを選ぶべきでしょうか? どちらを選定すべきかは、具体的な要件や設置、現場環境、用途により変わります。それぞれの特徴やメリット、デメリット、特徴を一般的な選択基準で比較しました。

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液晶ディスプレイ(LCD) LEDビジョン
発光方式 バックライト LED発光
明るさ輝度(cd) 約600cd 程度 約600cd ~1,500cd 程度※屋内用LEDビジョンの場合
圧倒的に 明るい
耐久性長時間利用 約20,000時間点灯で寿命1日16時間 → 3.5年で寿命 約50,000時間点灯で明るさ半減1日16時間 → 8.5年で明るさ半減
サイズ 製造会社の販売サイズによる 最大約120インチ程度 ユニット構成の為サイズ制約ナシ
画面の見え方つなぎ目
マルチモニターの場合ベゼル (繋ぎ目) がでる
液晶マルチモニター
ベゼル (繋ぎ目) ナシ
ユニット構成
視野角 視野角が狭く、横からは見えにくい 視野角が広く、斜めからでも綺麗に見える
画面形状 平面 長方形 正方形 自由自在(縦長、横長、曲面、円柱、立方体、透過 等)
価格導入価格 120インチ以下価格メリット大 LEDビジョンより安い 120インチ以上液晶モニターより安くなる場合あり
メンテナンスランニングコスト 一部破損でも全モニター交換モデルチェンジ廃盤サイクルが製造会社に依存 部分交換(ユニット毎)メンテナンスが可能

※使用環境により異なる場合があります。 ※cd(カンデラ):光源から特定の方向へ照射される光の強さを表す単位。LEDビジョンではよく用いられる用語です。

 
LEDビジョンと液晶ディスプレイの選定基準
  • 1.使用環境(屋内、屋外どちらで使用するか)、サイズ、明るさや視認性の要件がどれほど重要かを考慮します。
  • 2.テキスト、動画、デジタルアートなど表示するコンテンツの性質により、解像度や色再現性の要件が異なる場合があります。
  • 3.LEDビジョンは一般的に液晶ディスプレイよりも価格が高いので、予算の制約も考慮に入れる必要があります。
 
LEDビジョンのメリット
  • 1.LEDビジョンは圧倒的な明るさで高い輝度を持ち、屋外や明るい環境での視認性に優れています。
  • 2.LED素子は一般的に長寿命であり、耐久性に優れています。
  • 3.大きな画面サイズや形状に合わせて柔軟に設計でき、複数のパネルを組み合わせて大画面を形成できます。
  • 4.LEDビジョンは広い視野角で、コンテンツの品質が角度によりあまり変化することがありません。
  • 5.部分交換(パネル毎)ができるため、価格面で、メンテナンスにかかる工数、施工費用が軽減できます。
 
液晶ディスプレイ(LCD)のメリット
  • 1.液晶ディスプレイは一般的にLEDビジョンよりも低価格で導入ができます。
  • 2.タッチスクリーンなどのインタラクティブ機能が必要な場合は、液晶ディスプレイが適しています。
  • 3.液晶ディスプレイは一般的に軽量で薄型であり、施工、設置工事が比較的容易です。
 

最終的な選択は、具体的なニーズ、予算(価格)、使用環境、サイズ、表示内容、配信管理などの要素を総合的に考慮する必要があります。 LEDビジョンは大規模な広告や屋外イベントに適しており、映像の視認性やインパクトが重視される場合に有利です。 一方、液晶ディスプレイは価格効率、ポータビリティなどが求められる場合に適しています。

LEDビジョンの解像度と画質の関係

LEDビジョンの解像度と画質は密接な関係があります。具体的には、解像度はディスプレイに表示できる画素数(ピクセル)を表し、解像度が高ければ高いほど、高画質な映像を表示、表現することができます。また、LEDビジョンを構成するLED素子同士の距離をピクセルピッチ(mmピッチ)といい、隣のピクセルとの距離が近いほどミリ数は小さくなり、面積(㎡)あたりの解像度が高くなります。高精細の画像や映像を表示するためには、解像度の高さ、明るさとコントラストの適切なバランス、正確な色再現が重要な要素になります。

LEDビジョン解像度の主な特徴
  • 1.一般的に横方向×縦方向のピクセル数を示します。使用例:1920px(横)×1080px(縦)=約207万個ピクセル
  • 2.解像度が高いほど、より多くのピクセルが使用され、高精細なコンテンツの表示が可能です。
  • 3.高画質なコンテンツを表示するには、解像度が高い製品を選定する必要があるが、その分価格は高くなる傾向にあります。
  • 4.同じ解像度でも、ディスプレイのサイズが大きくなるとピクセルが広く分散され、画質は粗くなり、低下します。
  • 5.ピクセルピッチが近い(ピクセル密度が高い)ほど、より鮮明で細かい文字、高精度のコンテンツが表示できます。
解像度と画質の関係
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解像度と画質の関係

解像度が高いほど画像や映像コンテンツが高精細、高画質で表示されます

リフレッシュレートとフレームレートの関係

スピード感がある映像、パブリックビューイング(スポーツ観戦)、e-sports(ゲーム)使用には、 リフレッシュレートも選定する上で重要なポイントの1つです。リフレッシュレートは、映像が画像単位で切り替わる速さ(1秒間にLEDが点滅する回数)で、 単位は「Hz」(ヘルツ)で表します。この値が高いほど、画面を何度も切り替えられるので、画面の滑らかさに直結します。フレームレートは、映像が切り替わる頻度(1秒あたりのフレーム数)で、単位を「fps」で表します。数値が高いと滑らかな(ぬるぬる)映像、低いと粗い(カクカク)映像になります。

※リフレッシュレートが高いLEDビジョンを選定しても、PC側が高いfpsを維持出来なければ意味が無く、オーバースペックになります。

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リフレッシュレートとフレームレートの関係

リフレッシュレートの数値がfps値の上限通常のテレビやPCモニターは60Hz程度、表示する映像により選定

視認距離とピクセルピッチ

視認距離とは、LEDビジョンとLEDビジョンを見る人までの距離を指します。視認距離はLEDビジョンへh配信、表示されるコンテンツの画質、ピクセルピッチに大きく関係しています。 視認距離が遠い場合、ピクセルピッチが広くてもコンテンツの粗さが目立たず鮮明に見え、さらに導入価格を抑えることができます。逆に視認距離が近く、鮮明なコンテンツを見せる場合は、ピクセルピッチ間の狭いLEDビジョンを選定します。これはピクセルが密集して配置されていると、より高い解像度となり視認性が向上するという理由です。 ただし、視認距離が遠いのにLEDビジョンのサイズが小さくてはピクセルピッチ以前にコンテンツが見えにくいので、LEDビジョンのサイズを大きくする必要があります。ピクセルピッチ間が狭いほどコンテンツは鮮明ですが、LEDビジョンとターゲットまでの視認距離から最適なピクセルピッチの選択をしないと、オーバースペック、さらにはコストオーバーになることもあるので視認距離は重要な選定ポイントです。

視認距離
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視認距離
最適な視認距離の計算式
適正視認距離(m) =ピクセルピッチ(mm)×1.16

LEDビジョンの明るさ、輝度

LEDビジョンの最大の特徴は、LED素子自体が光るため、画面が圧倒的に明るいことです。明るさを「輝度(きど)」と呼び、画面の明るさを数値で表し、単位は cd/㎡ ( カンデラ )が使われます。輝度が高いほど光源の光が強くなり、明るさが増します。一般的な屋内の液晶ディスプレイと比較すると、LEDビジョンの輝度は約10倍以上で、明るさは段違いです。また反射もほとんどなく、液晶ディスプレイでは視認が困難な場所や、直射日光があたる屋外の環境下の場所に遠距離からでも鮮明でメリハリある映像を映しだすことができます。

LEDビジョンが高輝度な理由
  • 1.LED(発光ダイオード)は自己発光する性質で、液晶ディスプレイ等はバックライトなので光の透過等により輝度が低くなります。
  • 2.LEDは効率的に電気エネルギーを光エネルギーに変換する能力があり、同じ電力消費量の場合でもより多くの光を発します。
  • 3.LED自体が高輝度の発光素子であり、小さな面積でも非常に明るい光を放出する仕組みのためです。
  • 4.LEDは光を直接放射するためコントラスト比が高く、LCD等は背景の明るさに制約されコントラスト比が低くなります。
  • 5.寿命が長く、耐久性に優れており、明るさや色の劣化が少なく、長時間、長期間の設置、運用にも耐えることができます。
 
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LEDビジョンの明るさ
LEDビジョンは高輝度であり照明が多い屋内、自然光下の屋外設置におすすめ

屋内使用と屋外使用の製品の違い

LEDビジョンは屋内用と屋外用の2種類のタイプがあります。 設置場所に合わせて、 輝度(明るさ)と視認性、サイズとピクセルピッチ、耐水性と耐候性、耐震性と耐風性の要素に基づき、正しい規格の製品を選ぶことが重要です。 屋外に設置する場合は、外部の過酷な環境下でも耐えうるスペックが必要なので、IP65以上の規格が推奨されています。 IPコードは、LEDビジョンの設置環境に応じて、適切な保護レベルを選択するための重要な指標です。 これにより、LEDビジョンが外部要素や気象条件に耐え、安定したパフォーマンスを維持することができます。

IPコード(IP保護等級)とは?
  • 1.International Protection(インターナショナル・プロテクション)の略称
  • 2.防塵性と防水性を表す国際的な規格
  • 3.IPコードは2つの数字からなり、それぞれが異なる保護レベルを示します
IP65
1
防塵 機器の中に埃・塵がどれだけ入りにくいかを示し 6は塵埃の進入がない状態です。
2
防水 5以上があれば通常の使用では十分です。数字が高いほど、より強力な水流や水圧に対して耐性があることを示します。

LEDビジョン設置検討時の法的規制について

LEDビジョンを屋外に設置する場合、そのほとんどが屋外広告物条例の規制対象になります。設置検討時の条例、注意点を解説します。

屋外広告物とは、
  • 常時又は一定の期間継続して
  • 屋外で
  • 公衆に表示されるものであって

看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の工作物等に掲出され、又は表示されたものです。

法的規制

日本全国に適用する法令の他、地域における独自の条例があり、各自治体や各景観行政団体へ法的な情報を事前に確認することが必要です。 各自治体や専門会社に相談し、適切な法的要件と規制を遵守することが重要です。

屋外広告物法
屋外に広告を設置する場合、良好な景観の形成、風致の維持、公衆に対する危害の防止を目的とし 表示できる屋外広告物の高さや面積等のほか、地域によっては色彩の規制があります。
景観法
地域の個性を反映した柔軟な規制等によって景観の形成を図るための規制です。
道路交通法
屋外でも鮮明に映像を映し出すLEDビジョンは、設置場所により交通の障害になる場合があります。 信号、標識の近くに屋外広告物を設置することは法令で禁じられています。
 
セイビ堂は申請から施工、メンテナンスまで承ります

建築基準法、消防法など他にも多くの規制があり、許可なく LED ビジョンを設置した場合には、撤去、是正工事を命ぜられる可能性があり、相応の費用が発生するので、 屋外広告物に関する法令知識を持った屋外広告士のいる会社に依頼することをお勧めします。 当社では屋外広告士はもちろん電気工事士、多くのLEDビジョンを設置してきた現場経験豊富の施工スタッフが在籍していますので、 申請手続きから施工、保守メンテナンスまでワンストップでお任せください。

LEDビジョンの法令点検、メンテナンス

法令点検

法令点検とは、許可された広告物が設置後も法令に適合しているかを定期的に点検することです。屋外広告物許可の継続申請の際、多くの自治体では有資格者による安全点検が義務付けられています。 安全性を確保する責任があり、定期的な点検と法令を確認し、適切な手続きを行う必要があります。

<主な点検内容>
  • 1. 取付(支持)の変形又は腐食
  • 2. 主要部材の変形又は腐食
  • 3. ボルト,ビス等のさび
  • 4. 表示面の破損又は汚染、変色、はく離
  • 5. 電装部品の故障および安全性
メンテナンス

LEDは徐々に暗くなっていく特性があるため、明るさが半減する時期を寿命と定義しています。 LEDビジョンの耐用年数はおおよそ8.5年程度ですが、使用環境により部品の交換が必要です。

<必要なメンテナンス>
  • 1. 清掃
  • 2. ドット欠けのLEDユニット交換
  • 3. 故障した電装部品の交換
  • 4. 筐体の錆びの補修
 
点検、メンテナンスを依頼する会社を選ぶ参考ポイント
    • 1. 会社の施工実績
    • 2. LEDビジョンの点検やメンテナンスの経験がある会社か
    • 3. LEDビジョンの仕組みや施工について、必要な専門知識と技術力を持っている会社か
LEDビジョンの施工会社は、安全面も考慮しながら、時間内に効果的に作業を終わらせることを求められます。 これらのポイントを参考に、信頼性の高い会社へ依頼することをお勧めします。 セイビ堂は2003年から大型LED表示機を設置、施工をしています。LEDビジョンについて20年以上の経験と専門知識、仕組みに精通した作業員、施工実績がありますので安心してご依頼、お問い合わせください。
法令点検、メンテナンス